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石崎ひゅーい、ツアー最終公演で10分近いポエトリーリーディング

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石崎ひゅーい(Photo by kamiiisaka hajime)

石崎ひゅーい(Photo by kamiiisaka hajime)

石崎ひゅーいが、3rdアルバム「アタラズモトオカラズ」のレコ発ツアーの最終公演を昨日2月16日に東京・LIQUIDROOMにて開催した。

開演時間になり幕が開くと、ステージと客席の間に用意された紗幕に「溺れかけた魚」冒頭のポエトリーリーディングの歌詞が投影される。石崎のライブにしては珍しい演出にオーディエンスが沸き立つ中、石崎のシルエットが浮かび上がる。やがて紗幕が落ち、石崎はアコースティックギターを弾きながら笑顔で同曲を歌い切った。そのままフォークロック「沈黙」やバラードナンバー「ピノとアメリ」、力強いロックサウンドにアレンジされた「母子手帳」などを披露したのち、彼は「自由に最後まで楽しんでいってください」と挨拶した。

MC後、石崎は大友裕子「傷心」のカバーや「さよなら、東京メリーゴーランド」を圧倒的な声量で披露。続いて「牧場で僕は迷子になって」や「トラガリ」を陽気に届けて会場のムードを明るくし、キラーチューン「夜間飛行」ではファンの大合唱を巻き起こす。また「謝肉祭」では、丁寧に紡がれるギターのアルペジオと彼の歌声に観客はじっと聴き入っていた。

「サヨナラワンダー」「敗者復活戦」をさわやかに歌い、「第三惑星交響曲」をぴょんぴょん跳ねながら歌う石崎。「僕だけの楽園」では両手を突き出しながら歌詞の「YEAH!」を何度も叫んでいた。その後バンドメンバーが捌け、ステージに残った石崎とトオミヨウ(Key)の2人はアルバムのタイトルトラックにして8分超えのポエトリーリーディング「アタラズモトオカラズ」を披露する。石崎は淡々とつぶやいていたかと思えば高揚してマイクを通さずに叫んだり、突然泣きそうな声を発したりと、予測不能なパフォーマンスをおよそ10分にわたって展開し、観客はその様子を一心に見つめ続ける。曲が終わっても誰一人として微動だにせず、しばらく静寂が続いたのち、やがて大きな拍手が会場を包み込んだ。

12月に東京・Zepp DiverCity TOKYOでワンマンを開催することを発表した石崎は、「今年はライブをいっぱいやるからいろんなところに遊びに来てください。今日はありがとう。今年も一緒にがんばろう」と呼びかける。そして最後にアコースティックギターを弾きながら「お前は恋をしたことがあるか」を歌い、深々と頭を下げてステージをあとにした。

石崎ひゅーい TOUR2017「アタラズモトオカラズ」
2017年2月16日 LIQUIDROOM セットリスト

01. 溺れかけた魚
02. 沈黙
03. 常識
04. ピノとアメリ
05. 母子手帳
06. オタマジャクシ
07. 傷心
08. さよなら、東京メリーゴーランド
09. 牧場で僕は迷子になって
10. トラガリ
11. 夜間飛行
12. ピーナッツバター
13. 謝肉祭
14. サヨナラワンダー
15. 敗者復活戦
16. 第三惑星交響曲
17. 僕だけの楽園
18. アタラズモトオカラズ
19. お前は恋をしたことがあるか

石崎ひゅーい TOUR 2017「鬼退治」

2017年12月2日(土)大阪府 BIGCAT
2017年12月3日(日)愛知県 SPADE BOX
2017年12月23日(土・祝)東京都 Zepp DiverCity TOKYO

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